地球を何回も壊せるほどの兵器を溜め込んでしまった核大国。
核ミサイルが登場すると、その弾道弾を迎撃しようという構想が考えられるようになった。
1980年代に入ってから、アメリカ大統領ロナルド・レーガンは、戦略防衛構想(SDI, Strategic Defense Initiative /エス・ディー・アイ)構想を発表した。人工衛星に搭載したレーザー兵器や迎撃ミサイルによって、飛来するミサイルを破壊するというものであった。開発には巨額の予算が投じられたが、実現には至らなかった。なお、この計画は、当時の技術力ではあまりにも非現実的であったため、スターウォーズ計画とも言われている。SDI構想については、現実味の薄い計画に無駄に大金を投じたという批判がある一方で、ソ連に対抗策を強要してその崩壊を早めさせたという意見もある。
詳細はWikipediaより
しかし、迎撃ミサイルが成功することはなかったといえる。
(もちろん、実際に核ミサイルが発射されたことはないため、実戦における結果はいまだにわからない。)
いままで唯一成功した戦略は“相互確証破壊 (MAD)”、つまり両者が同じだけの兵器を溜め込めば、相打ちにいたるだけであり、両者が不幸にならないために、抑制を効かせよう、という戦略である。
なるほどこの戦略は、第二次世界大戦で日本が核兵器の使用を受けた後、実戦にて核兵器が使用されていないことを考えると、抑制の部分では成功してきた。
しかし、この戦略は核大国が、冒頭に述べたように地球を何回も破壊できるほどの兵器を溜め込んでしまったのだ。
そして大国は同時に同じだけの兵器を削減していこう、そういった条約を結び、軍縮へ進む。
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ここまで記載して気になるのは、条約を結んで削減へ進むことは評価できるが、それ以上に兵器の進化が進んでいることだ。
現代の最新核ミサイル運用のメインは潜水艦から発射されるタイプ(SLBM)へシフトしており、そのSLBMの性能は創造を絶するほどのものだ。
一発のミサイルには、複数の核弾頭が搭載されており、一発のミサイルが打ちあがると、複数目標を同時に、誤差も数メートルほどに攻撃することができる。
仮に、日本を滅ぼそうと思えば、一隻の原子力潜水艦(SLBMを発射するタイプ)があれば、主要都市のほとんどは壊滅してしまう。
兵器削減には、既存兵器の削減はもちろんのこと、兵器の威力が強化されていくような進化を制限させることが、より、目に見える効果として必要である。

